2023年 05月 12日
2023年 04月 17日
前日、昨年竣工した昭島市の保育園の一年点検がありました。 普通ならば、クロスが割れているとか建具の調子が悪いなど、不具合の指摘になるのですが、いきなり園長先生から、本当に素敵な園舎ありがとう、と保育士さんや子供たちからの寄せ書きをいただき、感激しました。 子供たちはこの建物で好きな場所を描いたのだそうです。 私たちは夏の排熱換気、冬の採光採熱、そして24時間空調によって、とても省エネかつ、心地良い環境を作るようにしていて、この空間はとても心地よく気持ちが良かったと、言っていただきました。 建て替え前の園舎の1.5倍ほどの規模になったのですが、消費電気量は3分の2になったそうです。 #
by osamu-w
| 2023-04-17 12:28
2023年 03月 21日
今や、NHKの「ダーウィンがやってきた」のムササビでも知れる、里山教育を行う東京ゆりかご幼稚園に行ってきました。 ここに新築して9年、私たちはその前の園舎からのおよそ20年来の付き合いで、今回は2度目の増築の打ち合わせ。 この幼稚園は、ビオトープで、国交省大臣賞、キッズデザイン賞で里山教育をしている幼稚園としてE最優秀賞(内閣総理大臣賞)をいただいていて、2018年にはESDの教育を行っているとして、ユネスコの認定校にも認定されています。 最近、世界で初めてムササビの出産シーンを動画で記録することができ、また、NHKで放映されるかと思います。
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by osamu-w
| 2023-03-21 11:31
2023年 01月 21日
このコンクリートの増築棟も29年まえに完済した建物で、建物としては、当時同時にやっていた理化学研究所の施設とで、初めての仕事でした。 この幼稚園の建物は建築士会から奨励賞をいただき、新建築にも掲載されました。 それから温水プールが増築され、何度も改修改造を繰り返して今日の姿があります。 CADがなかった当時、スパイラル状の楕円の壁のコンパネの割り付けやコンパネの組み立て図に、途方もない時間とエネルギーがかかりました。 今は撤去しましたが、本体の園舎からの避難滑り台があり、ゲート棟から登ってきて、空中廊下をやってきて滑る巨大遊具を兼ねてました。建物を遊具として意識して設計しました。 渡り廊下のスラブはそこに増築する可能性が当初からあったので、独立柱からの点片持ち構造で、当時、一緒に事務所を借りてやっていた、森山構造事務所が、ソフトを作って、立体解析をやってくれました。 ゲート棟の立体格子のメガ構造は、本体の園舎の玄関方向を向いていて、空中廊下の下を通って雨に濡れずにバスにのらるように造られています。 コンクリートの躯体壁は、型枠コンクリートブロックで、サンドブラストや、磨きをかけて仕上げを変えながら内装を構成しています。 スイッチプレートを厚いアルミ版で特注し、かたわくぶろっくにスリットを入れて収めたり、スラブに穴を開けて、そこに電球をつけたり、特殊な収まりが随所にありました。 この建物は、小さいのですが、TOTO出版の東京建築マップに掲載されています。
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by osamu-w
| 2023-01-21 16:09
2023年 01月 21日
Picoナーサリ新高円寺の保育に関して、昨日のNHKの放映がネット版でも公開になっていました。 http://www.oshika.co.jp/file/tji2.pdf2023年1月20日「国の基準の2倍以上の保育士を配置することで、保育者が心にゆとりをもって保育ができています。離職率も低く保育の質の向上も実現できています。取り組みを共有させてください」 保育現場の厳しい現状を伝え続けている私たちの元に、この投稿を寄せてくれたのは、東京・杉並区で、6つの保育所を運営する法人の統括、野上美希さんです。 保育現場の厳しい現状を伝え続けている私たちの元に、この投稿を寄せてくれたのは、東京・杉並区で、6つの保育所を運営する法人の統括、野上美希さんです。 「ここで働きたい」という保育士の応募が殺到し、中途の採用倍率は13倍にも上るといいます。いったいどのような工夫をしているのか、取材しました。 ※引き続き投稿をお寄せください。「保育現場のリアル」の特設サイトはこちら。 配置基準の2倍以上 メリハリある働き方訪ねたのは、杉並区にある「ピコナーサリ新高円寺」という保育所です。 正午、給食の時間に4歳児の部屋をのぞくと、2人の先生が見守るなかで、15人の子どもたちが落ち着いた様子で食事をとっていました。国の配置基準では4歳児の場合、保育士1人に対する子どもの数は30人なので、それを上回る体制となっています。 同じ時間に1階の休憩室では、保育士たちが食事をとっていました。休憩時間は1時間。そこに、子どもたちの姿はありません。連絡帳を書いたり事務作業したりする時間は、保育時間の中で確保できるので、持ち帰りや残業もないということでした。 これらは私(記者)にとって驚きの光景でした。 目が離せない年齢の子どもたちと過ごす職場だからこそ、子どもと離れた場所での休憩が必要だといいます。また、同僚の保育士とコミュニケーションをとる余裕があると、新たな気づきも生まれるといいます。 20代の保育士 どうやって手厚い配置を “地味な作業で”野上さんは、民間のシンクタンクなどを経て夫の実家の幼稚園の経営に加わり、9年前に保育園を開園。今は、IT企業から転職した夫とともに、杉並区内の6つの園を運営しています。 開園当初は、国基準通りの人員配置でしたが、保育士は多くの業務を抱えて疲弊。離職者が相次ぐ厳しい状況に直面し、手厚い保育士配置を目指すことを決断しました。 そのために取り組むのが、経費の削減のための業務見直しです。 一方、人件費を捻出するための経営努力もしています。 野上美希さん 育児中でも無理なくやりがいある仕事をさらに、人を増やすだけではなく、長く働いてもらうための仕組みも導入しました。 6歳の男の子の母親で、保育士歴10年の池田みゆきさんです。 もともと飲食店で働いていましたが、保育士の仕事に憧れ、専門学校に通って保育士の資格を取得。この保育所で4年前から正規の職員として働いています。 保育の現場では、子育て中の保育士がパート勤務になるケースは少なくないですが、仕事にやりがいを感じている池田さんは、キャリアを継続したいと考えたといいます。 池田みゆきさん 池田さんは今、1歳児クラスの担任を持って、8時から18時の中でシフトを組んで勤務しています。 この保育所では、子育てや介護など事情を抱えた人も柔軟な働き方ができるよう、シフトの組み方を工夫。15分刻みで、9パターンから選ぶことができます。 さらに、育児中の保育士が朝夕のシフトに入る際に、自身の子どもを預ける保育園で延長保育料がかかる場合には、その料金を全額補助する制度を導入しました。 池田みゆきさん 倍率13倍 応募者が殺到する園にこうした保育現場の働き方改革によって、この保育所では離職者が減ったことで、採用のために費やすコストを下げることにも成功しました。 実は、保育士登録をしていながら働いていない“潜在保育士”といわれる人は資格保持者全体の3分の2に上ります。 子どもの安全に関わる重大な責任を負っているにもかかわらず、「待遇が悪い」「勤務が過酷」といったことが背景にあるといわれています。野上さんは、保育業界で働き方改革が進むことで、保育所が、“潜在保育士たちが戻ってきたい”と思える職場になるのではないかといいます。 野上美希さん 取材後記異業種から転身した野上さんは、保育の現場は子どもの命を預かり、緊張感のある仕事をしながらも休憩さえもとれないことに驚いたといいます。そこで、先生たちのやりがいによって支えられる園ではだめだと思い、改革に着手したということです。 厳しい保育現場を取材してきた私は、取材した保育所のような手厚い配置の実現には、なにか“秘策”があるのではないだろうかと考えていました。しかし、取材を通じて、そういうものはないことがわかりました。野上さんが、「はじめはかなりの話し合いが必要でした」と打ち明けてくれたからです。 働き方改革を進めていく中で、“残業をなくすことでみんなが同様に活躍できる組織を目指したい”と根気よく伝え続けたといいます。それを伺い、新たな保育園の形を目指すためには、現場でしっかりと議論し、さまざまな試行錯誤を積み重ねていくことが大切なんだと思いました。 みなさんの意見もぜひこちらの 投稿フォーム よりお聞かせください。 #
by osamu-w
| 2023-01-21 12:00
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